Vol.35 ママはお抱え運転手
夫婦喧嘩もおきがちですがアメリカでの生活に欠かせないもので、真っ先に頭に浮かぶのが「車」です。大都市であっても自宅から公共の地下鉄や電車で目的地へ行けることはほとんどないため、車は一家に1台ではなく、成人一人に1台です。...
Vol. 34: 食育
食育ということば、いまでは当たり前のように使われるようになりました。三大栄養素はもちろん、ビタミンや繊維質の働きも知って、健康な体を育成する食生活に活かすことを大きな目標に掲げる一方で、「食」に対する感謝の念や伝統的な食文化への理解を深める精神面も含み、日本人の大半が基本的...
Vol. 33: アメリカの懐
トランプ大統領の就任から早1ヶ月あまり経ちました。アメリカ人の間でもどんな政策を打ち出すかを話題にしていたところに、シリアを始めとするイスラム圏7カ国の国籍保持者への一時入国差し止めが発令されました。 建国以来、移民を受け入れることで人口を増やし、国力を増大させ、世界をリー...
Vol. 32: 教室の掃除
長い夏休みを利用して日本で体験入学した生徒達に「どうだった」と尋ねると、小学生の9割が「おもしろかった」と答えます。「何が一番よかった」と聞くと「体育」「給食」など元気のよい返事で、子供達が楽しそうに参加している様子が目に浮かびます。...
Vol. 31: 黒人スイマーの登場
8月3日に始まったリオオリンピック、日本選手の大活躍でテレビに釘付けになった方も多いのではないでしょうか。通算金メダルの獲得数が23個という大記録を作った水泳のフェルプス選手には世界中が湧きましたが、アメリカでは女子100メートル自由形に五輪新記録で優勝したシモーン・マニュ...
Vol. 30: アニメと日本語
独立記念日をはさんで、ロサンゼルスで全米最大のアニメ祭「アニメエキスポ」が開催されました。1992年にカリフォルニア州サンノゼ市で初めて 開かれたこのイベント、今年は4日間に延べ人数でなんと26万人も集める大きなものになり、アメリカ生まれの娘さんにせがまれて出かけた友人は、...
Vol. 29: 実技教科のアメリカ事情
日本の小学校教育で感心するのは、国語・算数・社会・理科の主要教科以外の充実度です。実技を中心にして、バランスの良い心身の育成を目指していることが分かります。 ではアメリカはどうかというと、日本と比べ、かなり見劣りするというのが正直なところです。特にカリフォルニア州では税収の...
Vol. 28: プロジェクト
子供達にどんな宿題が出ているかを尋ねると、よく「プロジェクト」と答えが返ってきます。直訳すれば学習課題で、授業で習った基本的な知識をもとに、それを体験する場として設けられることが多く、発表や作品提出などかなり時間がかかる宿題です。...
Vol. 27: 大学受験南カルフォルニア事情
先月、日本語補習校で高等部の生徒による「弁論大会」が行われました。テーマは自由なため、いまどきの高校生がどんなことに関心を持っているかがよくわかります。時代を反映し、スマートフォンやインターネット関連が多くありましたが、現地校での競争や米国での大学進学への厳しい現状を訴えた...
Vol. 26: 驚きを言葉にしてみよう
海外で生活した子供の強みはなんでしょう。帰国子女=バイリンガルと思い浮かべる人が多いことからみても、語学力は確かに挙げられると思います。 ではそれ以外にどんな強みがあるかと考えたとき、実際にはこれこそが最も大きいのですが、異文化体験ではないでしょうか。...